Arisaema Mart. Sect. Flagellarisaema (Araceae)
本項でとり挙げるのは、Arisaema の Sect. Flagellarisaema です。
国内には3種+1変種が記録されています。
節名の Flagell の部分は、英語の Flagellate と同義で、"むちのような" とか "鞭毛のある" とか、そういう意味があります。
これが、本節の特徴である仏炎苞から突出する付属体を指していることは言うまでもないでしょう。
Flagellate と Arisaema を繋げて Flagellarisaema
う~む、いい名前だ・・・
ちなみに、付属体は英語で appendix といいますので、これを機に覚えておきましょう。
Arisaema heterophyllum Blumeマイヅルテンナンショウやや湿った半自然草原に見られます。 国内に見られる Flagellarisaema の中で、最も偽茎が高くなります。 ほぼ全国的に分布していますが、草原のレア化と共に絶賛個体数減少中とのこと。 雄性株と両性株がおり、偽茎の上の方に花をつける個体は両性株なんだそうです。 つまり私が認識していたのは、ぜんぶ両性花ということなんですね・・・反省。
(群馬県) | |
| Arisaema kiushianum Makino |
| Arisaema thunbergii Blume |
| Arisaema thunbergii Blume ssp. urashima (H.Hara) H.Ohashi et J.Murata |